- 1. ベンチタオルのデザイン、基本から始めましょう
- 1.1. ①大きさを活かすレイアウトの考え方
- 1.2. ②文字入れのポイント
- 1.3. ③失敗しないカラー選び
- 2. ベンチタオルおすすめの定番デザイン、人気デザイン3選
- 2.1. ①チームのスローガン
- 2.2. ②チームのロゴ
- 2.3. ③キャラクター、マスコット
- 3. チームらしさの表現方法とデザインアイデア4選
- 3.1. ①プレイの躍動感をデザインに込める
- 3.2. ② サイン風のフォントや筆記体で特別感を演出
- 3.3. ③ 大会名、年度、日付を入れる
- 3.4. ④競技の特徴を大胆にデザイン化
- 4. ベンチタオルのデザインで失敗しないための3つのアドバイス
- 4.1. ①余白をある程度確保する
- 4.2. ②プレビュー、実物サンプルで色の見え方を確認
- 4.3. ③細い文字、淡い色に注意
バスケやバレーの試合会場で、ベンチに掛けられた大きなタオルを見て「かっこいいな」と思ったことはありませんか?チームカラーで統一され、ロゴが大きく描かれたベンチタオルは、まさにチームの顔。選手たちの士気を高め、観客に強い印象を残す重要なアイテムです。
最近では、SNSでも優勝の瞬間、選手全員でベンチタオルを掲げる写真、応援席から大きく広げて声援を送るサポーターたちの投稿を見て「うちのチームでも作りたい!」と思う方が増えています。
でも、いざデザインを考え始めると、悩むことばかり。「どんなデザインが映えるの?」「文字の大きさは?」「色使いはどうすれば?」実際にデザインを担当することになった方なら、この悩みがよくわかるはずです。
この記事では、失敗しないベンチタオルのデザインを、基本からチームの個性を表現するアイデアまでお伝えします。予算を預かる立場の方も、デザインセンスに自信がない方も、きっと「これなら作れそう」と思えるヒントが見つかるはずです。
ベンチタオルのデザイン、基本から始めましょう
並んだ座席をすっぽり覆う大きなベンチタオル。汗を拭いたり体温調節をサポートしたりするだけでなく、チームの団結力を示すシンボルでもあり、ファンの応援グッズとしても活躍します。だからこそ、デザインには特別な思いを込めたいものです。
「かっこいいデザインにしたいけど、何から始めればいいの?」そんな方のために、押さえておくべき基本ポイントをご紹介します。
①大きさを活かすレイアウトの考え方
ベンチタオルの基本的な比率は縦1:横2。これはお手持ちのバスタオルと同じ比率です。まずはお手持ちのタオルを広げて、「ここにチーム名を入れたら…」とイメージを膨らませてみてください。意外と具体的なアイデアが浮かんでくるはずです。
デザインの王道は、チーム名やロゴ、スローガンがしっかり見えるよう中央に大きく配置し、そこからグラデーションやラインなどで装飾を加えていく方法。「シンプルすぎる?」と思うかもしれませんが、遠くから見た時の視認性(見えやすさ、見つけやすさ)を考えると、これが一番効果的なんです。
②文字入れのポイント
文字をどう入れるかで、ベンチタオルの印象はガラリと変わります。実際にデザインを担当した方々の経験から、人気のパターンをご紹介しましょう。
- チーム名+ロゴのみ
最もシンプルな「チーム名+ロゴのみ」のデザイン。「余計なものを入れずに、チーム名だけ大きく入れたら、逆に迫力が出た」との声もあり、団結力を高めたい新チームにも、このシンプルさが効果的です。 - スローガン入り
「ONE TEAM」「Go for Win!」「一球入魂」など、短くて覚えやすいスローガンがおすすめ。試合中、このメッセージを見るたびに初心を思い出し、モチベーションを高めます。応援席から掲げた時のインパクトも抜群です。 - 背番号入り
背番号や個人名を入れるベンチタオルは、卒団記念や選手別の応援グッズとして人気。自分の番号が入ったタオルを初めて見た時の感動は、選手のモチベーションアップにもつながります。
文字の配置のコツは、まず一番大きく見せたい文字を決めること。それを中心に、小さめの文字を周りに配置していけば、自然とバランスの良いデザインになります。
③失敗しないカラー選び
「チームカラーはオレンジだけど、それだけじゃ寂しいかな?」こんな悩み、よくわかります。でも、経験者の多くが「シンプルな配色のほうが結果的に良かった」と振り返ります。
基本は、背景にチームカラーを使い、文字を白や黒などコントラストの強い色にすること。試合会場の照明の下でも、観客席からでも、はっきりと読める視認性の高い配色を心がけましょう。
色数は多くても3色程度に抑えるのがコツ。
「物足りない」と感じたら、グラデーションやラインでアクセントを加える。これだけで、プロっぽい洗練されたデザインになります。
実際、強豪校のタオルを見ても、意外とシンプルな配色が多いんです。それが一番、チームの存在感を示せるということなのでしょう。
ベンチタオルおすすめの定番デザイン、人気デザイン3選
ここからは、実際に多くのチームが採用している人気デザインをご紹介します。
「定番」と聞くと平凡に感じるかもしれませんが、そこにチームの想いを込めることで、じゅうぶんに他とは違った目を引くデザインになります。
「伝わりやすさ」と「使いやすさ」を兼ね備えているからこそ、定番デザインが多くのチームに選ばれています。
まずは基本形から始めて、そこにチームならではの要素(後ほどアイデアをご紹介します)を加えていくことが失敗しないデザインの近道です。
①チームのスローガン
「全員バスケ」「ONE TEAM」「限界突破」
こうしたスローガンを大きく配置するデザインは、やはり王道中の王道です。
採用したチームの監督さんからの「試合中、ベンチを見るたびにスローガンが目に入る。それが選手たちの心を一つにしてくれているのでは」との声が人気の理由を表していますね。
スローガンのデザインは、フォント選びも重要で、力強いゴシック体なら闘志を、流れるような筆記体ならスタイリッシュさを演出できます。
応援席から掲げた時の効果も抜群です。
大会の写真撮影では、スローガンを配したベンチタオルを持って集合写真を撮るチームも多く、SNSでも映えることから「#(チーム名)勝利をつかめ」のようにハッシュタグで拡散されて話題になることもあり、まさに万能デザインと言えるでしょう。
②チームのロゴ
ロゴをを中央に大きく配置するデザインもおすすめです。
シンプルですが、効果は絶大。体育館に入った瞬間、遠くからでも「あそこが〇〇高校だ」と一目でわかります。まるでプロチームのような風格が生まれ、選手たちの誇りにもつながります。
デザインのコツは、ロゴの魅力を最大限に引き出すこと。
背景は単色のチームカラーか、さりげないグラデーションに留めて、ロゴを主役にする。これだけで、市販品のようなスタイリッシュな仕上がりになだけでなく、アイデンティティが強調され、チームの団結をより強固にしてくれるベンチタオルになります。
③キャラクター、マスコット
チームマスコットやオリジナルキャラクターがいるなら、それを前面に出した親しみやすいベンチタオルも効果的です。特にジュニアチームや、地域に根ざしたクラブチームで人気のデザインです。
キャラクターを大きく配置したベンチタオルが子どもたちや保護者から好評のチームは多く、試合でも観客ににチームをより強く印象づけてくれるでしょう。
可愛すぎるキャラクターで試合での迫力に欠けるときは、「最強への挑戦」のような力強いメッセージを添えたり、キャラクターの表情をちょっとワイルドにアレンジしたりすることで、勝負にかける特別な思いを表現できます。
ベンチタオルは何をメインに据えるかによって、全体の印象や用途が異なってきます。
入れたい要素が多くて決められない場合は、ネットで参考になるデザインを探したり、一旦テンプレートを使ってラフデザインを考えるのもおすすめです。
チームらしさの表現方法とデザインアイデア4選
基本のデザインが決まったら、次は「チームの個性、らしさ」をどう表現するか。
定番デザインにちょっとしたアクセントを加えると、他のチームとは一味違う、特別なベンチタオルになります。実際に効果的だったアイデアをご紹介します。
①プレイの躍動感をデザインに込める
シュートフォームやスパイク、スイングなどプレイの瞬間をシルエットで配置します。チームのスタイルや競技特性を一目で伝えられる、人気の高いアイデアです。
写真をそのまま使うのではなく、シルエットで配置することがポイント。写真のようなリアルさではなく、ワンポイントの構図で迫力を出します。
バスケチームで採用した例では、ダンクシュートの瞬間をシルエットにして背景に配置。「動きと勢いが感じられてかっこいい」と選手たちに大好評でした。
コツは、あくまでもアクセントとして使うこと。メインのチーム名やロゴを邪魔しない程度に、さりげなく配置すると全体のバランスが良くなります。
② サイン風のフォントや筆記体で特別感を演出
選手の名前を筆記体やブラシフォントで入れると、まるで直筆サインのような特別感、オリジナリティが生まれます。スピード感や躍動感も出て、スポーツらしい力強さも演出できます。
シンプルなロゴ中心のデザインにサイン風フォントを組み合わせるだけでも、タオル全体がぐっと洗練された印象になります。
ある高校では、名前をサイン風にして「Captain」などポジションと組み合わせたデザインが好評でした。「プロっぽくてモチベーションが上がる」と選手本人も大満足とのことでした。
卒団記念なら、全員の名前をサイン風にするのも素敵ですね。
③ 大会名、年度、日付を入れる
「2025年 県大会優勝」「創部50周年 1975-2025」など、特別な記録を加えたベンチタオルも人気です。試合や練習で使うだけでなく、卒業記念やチームOBへの贈り物にも最適です。
このデザインは「配置とサイズ」がポイントです。経験者からのアドバイスは「日付は小さめに、さりげなく」。
翌年使いづらくならないように、ベンチタオルの端の方や、ロゴの下に控えめに入れるくらいがちょうどいいでしょう。派手すぎず、上品な記念タオルとして長く愛用されるアイテムとなります。
④競技の特徴を大胆にデザイン化
思い切って、タオル全体をバスケットコートに見立てる。ボールの模様を背景に大きく配置する。こうした大胆なユニークなデザインもチームの個性を表現できます。
バレーボールチームの例では、ネットの網目模様を背景に使い、原稿用紙のように見立ててチーム名を配置。「遠くから見てもバレーチームだとわかる」「他のチームと差別化できた」と好評でした。
ただし、これらのアイデアを全部盛り込むのはNG。
「あれもこれも」と欲張ると、ごちゃごちゃしたデザインになってしまいます。メインのデザインを決めたら、アクセントは1〜2個に絞ります。これが、洗練されたデザインを作るコツです。
ベンチタオルのデザインで失敗しないための3つのアドバイス
素敵なデザインが完成しても、ベンチタオルの実物を見て「あれ?思ってたのと違う…」となったら悲しいですよね。
実は、布地にプリントするベンチタオルには、紙やデジタルとは違う注意点があります。失敗を防ぐために、必ず押さえておきたい3つのポイントをお伝えします。
①余白をある程度確保する
布製品であるタオルは、印刷時に若干のズレや生地が伸縮することがあります。
「チーム名の端が切れてしまった」「ロゴが歪んで見える」という失敗を避けるためには、文字やロゴを端ギリギリに配置せず、余白をしっかり取り、余裕のあるレイアウトにしておくことが大切です。
②プレビュー、実物サンプルで色の見え方を確認
パソコンの画面で見た色と、実際のタオルの色が違う場合があります。
特に注意したいのが、淡い色やパステルカラー、グラデーション部分です。画面では綺麗に見えても、タオルに印刷すると薄すぎて見えなかったり、見えづらくなることもあり得ます。
実際の生地やプリント方式によって印象が変わることもあるため、事前にプレビューやサンプルを確認できれば安心です。
③細い文字、淡い色に注意
タオル生地の表面の細かい凹凸は、細い線や淡い色、小さな文字は綺麗に印刷できないことがあります。
文字はやや太め、薄い色より濃い色のほうがくっきり印刷されます。チームカラーが淡い色の場合は、文字を黒や紺などの濃い色にすることで、メリハリのあるデザインになります。



